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沈金師の鑿


沈金師さんの大切なお道具といえば、漆器を彫る鑿(のみ)です。その鑿をしまっておく棚にもそれぞれの沈金師さんによって個性があります。かわいい桜の沈金を彫ってくださっている加治武さんの棚は、特注したものだそうです。
写真ではわかりにくくて申し訳ないのですが、引き出しが両側から引き出せるようになっています。仕事をしている加治さんの側からと反対側からと…
仕事場に伺ったときに、棚を拝見して、なぜそのような構造なのか不思議でした。
理由をお聞きしましたら、
「昔は弟子が何人もいて弟子たちと向かい合わせに仕事をしていたので、それぞれが座った場所からすぐに鑿をとれるように、お互いの間に置いて両側から引き出せる棚を特注した。」
のだそうです。
昭和の終わりごろは、輪島塗も大変売れて活気がありました。今は、弟子たちがみんな独立して、80歳になる加治武さんお一人で仕事をしていらっしゃいます。

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