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蒔絵の技法

蒔絵とは絵という文字が入っているとおり、蒔絵師さんが描く絵です。絵ですが、日本画や油絵とは描き方が違います。
蒔絵師さんは、下絵を描いたときには、どこからどのような技法で描いていくかも決めてしまっています。
特に風景を描く場合は、背景から手前のものへ、遠くのものから近くのものへと、描いては乾かし 描いては乾かし の作業を繰り返し、階層を積み上げるように描いて、遠近感を出していきます。上を描いてから「ああ、もう少しバックの絵を描き込めばよかったなあ」と思ってももう遅い、直すことができないのです。
ですから、下絵を書き上げた時点で、描く順番も決めてあって、その通りに一つの間違いもなく描き進めていかなければ、イメージ通りに描くことは不可能なのです。
アニメのセル画でしたら、背景のシート、主人公のシートなど、何枚も重ね合わせて一つのコマにできるのでしょうが、蒔絵ではそれはできないのです。
このようなことを、当然のようにやってのける蒔絵師さんの頭の中はどのようになっているのかとても興味深いです。

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